閑話休題  ホテルのこと



@

一泊目



今回の沖縄の旅では渇ォ縄ツーリストの企画したフリーツアーを利用しているので、いくつかのホテルから選択すればよかった。こちらの旅程にあわせて選べばよい。選んだのは次の三ホテル。        

名護市内のマリオットリゾートホテル (上の写真@)     
 恩納村内のリザンシーサイドホテル 谷茶ベイA                    
那覇市内のロワジール那覇ホテルB              

いずれも格安の旅行代金なのに国際的に通用する一流のホテルだったのには驚いた。ハワイに何度も行ったが、格安は格安にふさわしいレベルのホテルだった。マレーシアのコタキナバルのリゾートホテルは目をむくほど立派だったし、タイでもインドネシアでも豪華ホテルに泊まったことがあるのだが、基本的には宿泊先は山歩きでの山小屋になれているので、マア、極端にいえば、雨露をしのげればいいと思っている。その程度の期待で行ったものだから、 沖縄のホテル事情が高水準、凄いのには正直びっくり。これだけの需要が見込まれているのかどうか。                                                                

一流ホテルが格安ツアーに応じているのは、この時期が沖縄観光の端境期、あるいは全般的な不況のせいなのだろうか。利用している客層はロビーなんかで見る限り、分からない。持ち物や服装などは、旅行だからと言って特別なことをしない風潮なので判らない。ただ、二泊目の高級ホテルでは専門学校や高校の修学旅行生がわんさとあふれていた。このレベルのホテルについて本土では価格的に受け入れられないのではと思った。                   
                     
マリオットは丘の上に広い敷地を展開、大きなプール、スパ、グラウンドやプライベービーチもある。フロントのロビーも広く、ゆったりの吹き抜けである。玄関のシーサーに迎えられて、楽しい。              
 
バスタブの底にゴム引きのマットがあったのは、よかった。いつも不満に思うことだが、シャワーを浴びる際、バスタブはすべりやすく危険なのだ。バスタブは、もちろん西洋スタイルなのだが、日本にあるホテルなのに洗い桶を置けばいいと思うが、なぜか洗い桶を置いてるホテルはない。日本人はおそらくバスタブ内で石鹸まみれになってい、あとで湯を抜くような入浴法はしないだろうと思う。日本のホテルは実情を無視して形だけ洗い桶ナシスタイルをマネている。                          
部屋のテラスから太平洋も望めた。 ツインベッドは広く、枕も程よかった。翌日、岬に突き出た海中公園から望見すると、このホテルが丘の上の森のなかにあることがよく分かった。 朝食はビュフェだったが、和洋のお菜が用意されていた。コーヒーをお代わりして、外に出たらビュッフェ朝食は2888円と書いてあった。                                                  

二泊目

A
 恩納村のリザンは、海岸に沿ってビルが建つ巨大ホテル。全体は一棟に繋がっているので、別のエレベーターで降りると、どこに居るのか、迷路状態になって大変なくらい。夕食のレストランを選ぶために見て歩くと、あっち行き、こっちに戻りと面倒なほどだった。          

お年寄りの団体へのサービスなのかロビーの端の小舞台が設けられていて、沖縄の唄と踊りを披露していた。ビンガタの服装といい、音曲といい、沖縄の独特の民俗文化が目前で見られてとてもよかった。最後は観客を舞台に上げて、いっしょに踊りの輪を作って、盛り上げていた。                                                   
部屋は十分に広く、テレビも液晶だったが、オーシャン・ビューと聞いていたのに、山側の部屋だったのは残念。ここのホテルにはバスに洗い桶を置いていなかった。夕食は琉球色をアレンジした中華料理のコースを食べた。豚のミミガーをトッピングしたサラダなんか美味しかったが、いろいろ出て、どれがメーンなのか、わからぬまま終わった感じ。朝食はやはりビュッフェ形式。ふだん朝はろくに食べない主義なので、コーヒーやマンゴー・ジュースのお代わりをした。駐車料金を別枠で500円取った。                                      

三泊目


B


 那覇市内の港よりにあったロワジール。部屋から港に係留された船が見えた。ここは宴会、結婚式などを前面の押し出した都市型のホテルらしい。ロビーを行き来する人には着物、フォーマルな晴れ着姿が目立った。ロビーの横にガラスの大きな部屋があって、そこにオオマダハラという蝶々がいっぱい飛んでいた。葉の裏や幹にもサナギがついているのが見えた。こんな展示物があるホテルは珍しい。南国ならではの趣向である。            
 ロビー続きの一階にコンビニも物品販売店の並んでいる。壁に沖縄特有の衣装が飾ってある。もう文化財的衣装である。しかし、客足は少なかった。                            

 フロントの話では今夜はお客が少なめなので、海が見える大きめの部屋をご用意しましたといわれた。しめしめと思って、部屋に行くと、確かにオーシャン・ビューであったし、ベッドも三つ並んでいた。そんなにベッドがあっても仕方がないのだが、その分、部屋が広い。                                               

 シャワーを浴びた。体を洗うためのボディ・スポンジが個別包装で置いてあった。レザーやローション、歯ブラシ等はあっても、これは珍しい。泡立ちがいい高級スポンジというので、もらって帰った。熱帯魚の水槽洗いに使えるかなという目論みである。                              
 シャワーのあと夕食は那覇市内の一番繁華街である國際通りに出かける。沖縄唯一の鉄道「結いレール」に乗りたかったので、桜橋駅から県庁前まで一駅だけ往復乗ってみた。なかなかスマートな外観である。大阪南港に繋がるモノレールよりも車内は広くゆったりしているが、二両連結である。駅のホームもそれにあわせてあるので、ホームは短く狭い。これでは本格的な通勤電車に成りえないのではないか、と思った。少なくとも大量輸送を考えていない感じなのが意外であった。                 
                   



next   
inserted by FC2 system